路上観察入門
神は路上に宿りたもう-藤森照信
普段まちを歩くとき、何に注意を払って歩いていますか。今回紹介する「路上観察」の手法を学ぶことで、街歩きが何倍も楽しくなるはずです。
- 路上観察とは
高架線のカステラ
このほかにも、「無用門」「無用窓」「ヒサシ」「ヌリ壁」「原爆タイプ」「マンホール」「看板建築」「建物のカケラ」「女子高生の制服」などさまざまな観察対象がある。これらについては、以下の本や個人的にサイトを運営している方もいるのでぜひ見てほしい。
2.現代の路上観察
1980年代に発展をみせた路上観察が、現代でもさまざまな形で行われている。
片手袋の人 上記のサイトで今まで発見した片手袋の紹介をしているそうだ
植木鉢の人 木村りべかさん
ホースの人 ナカシマユカさん
後半二人はインスタグラムでの投稿が主なので、ぜひインスタグラムをやっている人はフォローしてみてください。ここまでは個人の路上観察者を紹介したが、路上観察から派生しておもしろいことをしている団体もある。ときどきよくわからない所にツアーなど企画しているようなので、興味のある人は行ってみてください。
3.私の路上観察 喫茶店について
最近「レトロ喫茶」や「純喫茶」といわれる少し古めかしい喫茶店が流行っているよ うだ。人それぞれ喫茶店の楽しみ方があるが、私は喫茶店の立地について興味を持ち、主に七つの類型型があることがわかった。喫茶店に行く際には立地にも注目してみてほしい。
①駅前型
ターミナル駅には主に喫茶店のチェーン店が多く立地する。ルノワールやPRONT
上島珈琲、コメダなど。私はチェーン店は好みではないのであまり行かない。
②オフィス街密着型
モーニングやランチにオフィス街で勤務するサラリーマンなどが利用する。新橋の
ニュー新橋ビルなど。
③観光地型
観光地に立地していることから、観光客が多く立ち寄る喫茶店。浅草・上野など。
④住宅地型
住宅地にポツンとある喫茶店。入りずらいことが多い。
⑤商店街(飲み屋街)密着型
商店街やアーケードのなかに立地する喫茶店。中にはカラオケ(昭和歌謡)をやって
いるところもある。
⑥劇場併設型
コンサートホールや劇場内で軽食を提供する喫茶店。幕間に飲食物を提供する必要
があるため、スピードが求められる。
番外編 最近行った喫茶店
半蔵門の国立劇場に人形浄瑠璃を見に行ったとき、幕間にあんみつを食べた。味は普通。30分しかない幕間にラーメンを食べている人もいてすごい。あと、人形浄瑠璃はとても面白いので(そして学生だとチケットがめちゃくちゃ安い)ぜひ見てほしい。
4.実際に路上観察してみる
とりあえず、外へ出てみる。
用意するもの
- 筆記用具 ペンはメジャー代わりにもなる
- メモ帳
- カメラ これに関してはスマホのほうが現代では使いやすい。しかし初期の路上観察の写真はほとんどがフィルムでとられており、味のある美しい写真が多い。
- 地図 これも現代ではスマホで代用できる。しかし地図を使うことで得られることも多い。